あたしたちの合鍵

半年前に付き合って、3ヶ月くらい前から音信不通になった彼氏がいます。

喧嘩をして、それは十中八九こっちが悪いんだけど、その後の相手の態度がどうしても納得いかなくて、

「わかったわかった、あたしは精神病で今はまともに話せる状態じゃないから距離を置きましょう」と近づかないで宣言をしまして。

 

それでこちらは順調に回復に向かって(まぁ今の職場でも病んでるけど、それは別の話ね)

1人の生活を、今思えば勝手に1人の生活を満喫してたわけです。

飲み屋で男の子にちゅーされたりね。にゅふふ。

 

全然終わってなかった。むしろなんで勝手に終わったことになったんだろう、って自分でも不思議に思った。

 

今日ふとしたタイミングで遭遇する機会があって、こちらもあちらもしたたかに酔って

「このタイミングじゃないとできないと思うからさ」っつって、お互いに預け合ってた合鍵を戻した。

 

その直後に「この人俺の彼氏なの」って話になって、

「あ、そっか。彼氏っていうのは、口約束でも約束なんだ」って思い知らされた。

 

自分でもひどい人間だと思う。

病んでる時には「あなたがいないと何もできない」ような顔をしておいて、いざ用事が済んだらもういいかなって見切りをつけるなんて。

 

よく「精神的に辛い時を支えてくれたのが今の恋人で」っていう話を聞くけどさ。

その人たちは、寛解した時にも相手のことを受け入れられた(好きでいられた)のかしら。

なんだか、全く別の人間になっていたような気分で、頭にかかっていた霧が晴れたら、それまでの感情が、良い意味でも悪い意味でもクリアになってしまった。

 

 

そもそも、彼氏とか欲しくないし、いらない。世の中は辛くてきついもので、その人生に誰かを付き合わせるのが、後ろめたく感じる。

 

あたしたちに「とっておきの誰か」は必要じゃないのかもしれない。体面良く言うと「誰か特定の人がいると全てが壊れちゃう」し、体面悪く言うと「弱ってる時じゃないと誰も必要ない」ってことだと思うのよね。

 

彼氏恋人の関係が、そもそものところで自分のライフスタイルと合わないんだけど、それを相手にどうやって言おう。

また弱ってから優しくしてね、それじゃ嫌な女にもほどがある。

別の誰かだと思ってまたイチから口説き直して、それも嫌な女。

 

結局悪者になるしかない。

 

間違ったことをしているのは、ここ半年重々承知。

仕事でも恋愛でも、正しいことなんてしてきてない。

でも自分で自分を責め続けて、その傷の方が辛いから「そんなに自分を責めなくても良くない?」って誰かに言って欲しい。

 

誰もあんたになんて興味ないよ。

あんたのことを好きな人は、そんなことで嫌いにならないよ。

すぐに結果を見極めなくてもいいよ。

 

どれでもいいけど、多分「人生は長いから、誰かを傷つけたり傷つけられたりうまくいかなかったりするけど、それで自分を責め続けても解決したことにならない」っていうのを教えて欲しいのよね。

 

自分とは付き合えなくて、自分は自分を好きになってくれないことが辛いわね。

 

そんなわけで若い男の子に人生めちゃくちゃにされたいわ。

 

 

あたしたちと丁寧な暮らし

ツイッターに書いたことをまとめました。

なんか人のネタをパクって書いただけなのにすげえふぁぼられてんの。びっくらこいた。

 

私の考える丁寧な暮らし

 

レベル1

食後に熱いお茶を飲む
刺激の強い光を避ける
ボディクリームを塗る
明日の予定を立てる
LINEスタンプはどうしても欲しいものだけ買う

 

レベル2
毎晩歯磨き+フロスで念入りに掃除する
夕食に汁物は欠かせない
朝起きたらカーテンを開ける
毎日湯船につかる
土曜日だけは夜更かしをする

 

レベル3
シャワーから上がる時は簡単に掃除をする
トイレが汚れないように先にトイレットペーパーを敷く
盆と正月には実家に帰る
寝る前に苦手な人のことを考えてちょっとユウウツ
いいオイルを毎日取り入れる

 

レベル4

Facebookでイイネする
ツイッターに悪口を書かない
他人の男を寝取らない
友人を口汚く罵らない
全裸で踊らない

 

レベル5
相手に気づかれずに背後を取る
失言は社会的な死を意味する
人生とは戦争と革命、平和のワルツである
女子力は目に見える
内面の美しさは輝きとなって現れる

 

補足1

レベル1は「工夫」レベル2は「決め事」レベル3は「規律」レベル4は「戒律」レベル5は「思想」
丁寧な暮らしとは自己の神格化を目指す宗教である。

 

補足2

丁寧な暮らしは、はじめは「毎日の充実」から入るけど、最後の方は「相手が痛みを感じる前に殺してあげる」「尊い犠牲の上に成り立つ平和」「目に見えないものが見えるようになる」とか、神性を帯びてくる。

 

 

昔ねんごろだった男を「丁寧な暮らし」に奪われてから、丁寧な暮らしに対しては一家言ある。

丁寧な暮らしをしたい、と言って蒸発してしまったの。。

 

 

 

あたしたちの母性

2016年は、もっぱらあたしたちの中ではなかったことになっているんですが、それももうそろそろ落ち着きはじめて、やっぱ朝起きて8時間働いて、疲れて帰って夜に寝るのって、健康的でいいことだわね。

 

今までは、なんか自分の中で引け目というか「大人としてちゃんと働かねば!」と思ってたんだけど、今思うと、30まで惰性で生きてきて、これから逆転ホームラン打つのってすんごい大変。

あたしたち、世間体のためだけにそこまでして生きられない。

 のんびり生きていこうと思った次第です。

 

そうはそれで、最近のあたしたちは母性がすごい。

液体だったらじゅーじゅー出てくる。

かわいい男の子に会いに、飲み屋に通い、トロトロになって帰ってくる。たのしい。

 

元々「ジャニーズの子の母親になりたい」という欲望があったあたしたち。

ククレカレーを持って帰ってきて「カレー作る?」って聞かれたい。

 

性欲では全然ないのよ。

抱いて寝たり、濡れた体をバスタオルで拭いてあげたりしたい。

 

今週はバレンタインウィークなので、チョコを持って行って、一枚は渡して、もう一枚で「ずっと前から好きでした!」ごっこをしてもらおうと画策中。

 

たいして面白くないね。元気ですよ、という話でした。

あたしたちのちんぽが入らない(夫のちんぽが入らない感想)

「夫のちんぽが入らない」読み終わりました。

ネタバレとは書いたものの、ぜひ読んで欲しい作品なので、詳しい話は端折って感想だけ書いていくことにします。

 

まず、はじめに読んだ文章はこうじゃなかった気がする!

いつ読んだのかも覚えてないけど、「ちんぽ」の音の小気味良さとは裏腹に、物語は淡々と(陰鬱と)進んでいきます。

自分語り、かなり、えぐってきます。

 

思い返すと、あたしたちが過去にネットで読んだ文章とは同じだったかもしれない。

「ちんぽが入らない問題」という、ともすれば明るい下ネタで終わってしまいそうなテーマが、「自分自身の葛藤」「相手の性欲」「世間への後ろめたさ」などなど、切実に思いつめていくので、当たり前なんだけど「夫のちんぽが入らない一人の女性」をありありと描いていきます。

「ちんぽが入らない人(笑)」が、人間の様相を帯びるのです。

 

あと、これはあたしたちが350人くらいとセックスしてるのが悪いのかもしれはいけど、「この人のちんぽ絶対入らないな〜絶対大怪我する」みたいな腕ちんぽってたしかにいる。けっこうな確率で腕ちんぽはいるから、腕ちんぽで泣いてるって人、けっこういると思うのよね!

 

でも安心?して欲しいのが、素人まんこに入らないちんぽは、商売まんこにだって入るとは限らないのよ。

 

あたしたちが風俗嬢だった頃に何度か腕ちんぽに遭遇して「商売女だから挿れさせて(入って当然だろ)」って男はいたけど、商売道具だからこそ、壊すわけにはいかないのよ。

 

だからね、夫が風俗には行ってもね、それは「ちんぽが入らない」こととは関係ないから!

あんたに飽きただけ!

あんたに魅力がないだけ!

素人のフェラチオと手コキよりも

商売女の方が場数踏んでるだけ気持ちいいわよ!

 

 

そして、おそらくそれ以上にあたしたちがビビったのは、作品の登場人物の持つ「人のぬくもり」です。(暗転!)

 

わかる、わかるよ。。あたしたち、そういう人たちが嫌いで東京に出てきたんだもの。

 

「あたしたちは愛されて生きてこなかった」と声を大にして言えるのなんて、本当にごく一部で、愛されるとは何のことなのかわからない人、愛されているはずなのになぜ自分は応えられないのだろうと自分を責める人、自分よりも愛されてない人がいるからと遠慮してしまう人、そういう人が大半なんだと思います。

 

善意や思いやりで人は傷つき、蝕まれていくのも、わからない人にはわからないでしょう。

疲れる、という言い方をよくするわよね。

「恩義に報いる資格がない」ような言い方も。

 

愛されることと幸せを感じることはイコールではなく、愛情・慈愛の概念があるから、目に見えないことを不安に思うあたしたちは、それに耐えきれずに自壊していく。

 

どんなに半径1km圏内の世界を丸く穏やかにしたくてもさ。善行の波は、岩を侵食して崖を崩すし、善行の風が吹いたら桶屋が儲かるというワケ。

 

現実というのは、救われないものですわね。

恥ずかしくて、みっともなくて、口の中の臭いがする。

 

でも、普通に生きてたら「いつ死んだっていい」と思うことがあっても「死んでやろう」とは思わない。

これはあたしたち個人の持論だけどね。

 

「死んでやろう」って思った時のことは、忘れちゃいけない。

優しくなくたっていいのよ。

善行なんて見せつけてやるもんじゃないし、

愛情なんて感じなくていい、ちんぽだって入らなくていいのよ。

そんなのは瑣末な問題で、それに一喜一憂したらキリがない。

 

人間は生まれてから死ぬまで、右肩下がりの下り坂を一直線に転げ落ちていきます。

 

なだらかな下り坂の途中「切れそうになった」時に、どう生きるか、どう生かすか、ですよ。

一緒に死んだっていい。それもいいけど、普通にしてたら「死のう」なんてそうそう思わない。

 

その「普通」と「非常事態」の線引きはしておかないと、いざという時にこの世界には誰もいなくなってしまうわよね。

助けてくれる人もいなければ、助けてあげられる人もいない。

 

善行の風が吹いて、自分はその風に吹き飛ばされて上も下もなくなるまでになったら、べちゃり!!

あたしたちの胃腸むしろピザ

また風邪をひきました。

 

そもそも、1月の5〜8日くらいから気持ち悪くて、煙草を吸うとウゲェ〜〜、歯磨きするとウゲェ〜〜、と頻繁に戻していたんです。

9日、初詣を兼ねて七福神巡りをして、17時くらいに終わり、居酒屋で一杯。

牡蠣酢というものをいただきましてね。美味しいの、これ。

 

生牡蠣よりもむしろ好き。

だって、生牡蠣って結局レモン汁つけてすっぱくしちゃうし。

 

そのあと、なんか飲み足りないなと思って、鳥貴族で唐揚げをビールで流し込んで。

 

その夜、嘔吐。アンド、下痢。

良くないことなんだけど、別に珍しいものでもないと思って、その時はぐっすり寝たんですのよ。

 

次の日は、若干体調がよろしくないまでも、まぁ普通。平常運転。

 

 

その次の朝ですよ。

起きたらね、咳が止まらず、喉も痛いと。

 

はて?風邪かしら、と思いましてね。

お腹の調子は戻ってるし、耳鼻科で診てもらうと、喉が腫れてますわね、と。

(今思うとこの時に胃腸についても聞けばよかったんだわね)

 

で、風邪っぴきということで、養生しようと、スポーツドリンクと、お腹が空いてたので、トンカツ弁当。

 

その後、嘔吐アンド下痢(´-`)あらあらあらあら。

 

まさかこれは、風邪で胃腸が弱ってるのではなかろうか。

 

とはいえ、その時点では喉の辛さが際立っていたものですから、ふて寝。

体調が悪いと嘘みたいにぐっすり眠れるものなのね。

 

んで、次の日も嘔吐アンド下痢(´-`)あらあらあらあら。

 

もう、こんなだったらお母さんご飯食べさせないよ!と憤慨しまして、

野菜ジュースとか飲んで過ごしたわけ。

 

 

土曜になってもよろしくならない。

ピザが食べたくて仕方がない。

 

いよいよもって「これはあたし、胃腸やられてんな」と気づくわけです。

それが金曜のことですかね。月曜の深夜(暦の上では火曜日)とすれば、4日目にして気づくのよ。

 

ヨーグルトとか、プリンとか、スープとか、今更ながらの療養食に切り替えました。

 

んで、日曜日。

 

あたしたちとしてはピザが食べたくて食べたくて仕方がないんだけど、

肉体的には、ピザ来たらちょっとまたいっちゃうんじゃない?ってことで、

適当に柔らかそうなものを見繕ってモグモグ食べています。

 

ネットで調べると、ウイルス性の胃腸炎でも喉が痛かったり咳をしたり、発熱したりするらしいということで、多分それ。

 

ピザが食べたくて仕方がない。

 

あたしたちのモットーとしては「その時に食べたいものが、今一番身体に必要なもの」という美学をもって生きてるんだけど、

ピザは明らかに違う、あんたの受け入れ態勢は整ってない。

 

でもこれって、朝起きて劇的に解消するようなものなんだろうかね。

 

お腹はすげぇ空いてるのよ。

骨つき肉にしゃぶりつきたいし、お寿司も、唐揚げも、ピザも、超食べたい。

 

でも多分そうじゃない、正解はそこじゃない、っていう、ジレンマ。

 

ピザが食べたいよ。。

Hello!新しいあたしたち!

おげんこしてる??

 

2017年が明けました。

とはいえ、肉体的にも精神的にも不調が続いていて、新年明けたからって、ぬるんって新しいあたしたちが出来上がるわけでは決してなくて、あくまでも2016年からの地続きで、新しい生活っていうのは動いていくんだわ。。

 

と、毎日ゲロゲロ吐きながら、そんなことを感じています。

 

新年と言えば、新年の抱負を設けているんだけれど、今年は何にしようかなぁ。

 

仕事、恋愛、健康、人間関係。。エトセトラエトセトラ。

生まれたら死ぬまでの下り坂一直線で生きているあたしたちでも、そういうところは置いておいて「どんな人間になりたいか」「どんな人間だと思われたいか」は、重要なわけです。

一人で生きていくのではないのだしね。

 

今年の抱負は、、そーねーー。

原点に帰って「楽しもう」とかにしようかな。

別に今更人生を謳歌するとか、巻き返しを計る気もしないけど。

例えば、あたしたちがそれぞれに持ってる秘密なり、孤独感なり、苦痛なりね。

 

「あ〜もう生きていられない!死んでしまいたい!いっそ誰か殺して欲しい!」みたいな気持ちが沸き起こることも、

楽しんで、あるいは許して、包括して、いけたら良いなと思うわけです。

 

そんなわけで、皆さんも楽しい2017年をお過ごしください!

 

体調がよろしくないので面白ブログはお休みです(´-`)特に事件も起こらなかったし。

あたしたちと実家

「実家」って、自分の家を出て一人暮らししてる人と、家族と暮らしてる人で認識が違うくない?

 

例えばさ、あたしたちみたいに上京して一人強く生きてるタイプの人間だと

「実家は農業やっててー」っていう言い方になるけど、

家族と暮らしてる人なんかは、

「実家は農業やってて、父はサラリーマンをしてる」って言い方をするのよ。

 

実家=自分のお父さん だったり

実家=自分のおじいちゃん だったりしない?

年齢とか婚姻の有無にもよるかもしれないけど、

自分がどういうライフスタイルを送ってるかでその言葉の意味が変わってくるってすごいよね。

 

独り立ちって言うと大袈裟に聞こえるかもだけど、

「実家どこ?」って聞いて、おじいちゃんちを答えちゃう人とは会話が噛み合わなくなりがちよね。

 

まぁそんな話は置いておいてだな。

(300文字使っておいて。)

 

年末年始になると、故郷へ帰る方も多いと思います。

あたしたちとしては、そういう生活ができる人が羨ましいっていうか、好き好んで親元に帰るのってすごいなって思うのよね。

お義理で行くとしてもよ。

 

あたしたちにはサッパリわからない他人事ですが、「結婚はまだなのか?」とか聞かれるらしいじゃない。

勝手にお見合いを設定されたり、結婚をしたほうがいいって諭されたりするらしいじゃない。

 

えええーーーっ

 

マジかよ。。そんな嫌がらせされに帰るのかよ。。

あたしたちには絶対耐えられない。

 

何その「青汁って健康にいいらしいから飲みなさいよ」レベルの余計なお世話。

 

っていうか、そんなこと言われるためにいちいちわざわざ混んでる高い時期に帰るの。。前世でどんな罪を犯したの。。?

 

というわけで、勝手な妄想で、実家からの結婚攻撃をやり過ごす方法を考えてみました!

 

その1

「もう結婚したけど?」で撹乱する。

 

「もう結婚したけど?」

「え、あんた結婚したの?なんの連絡もなかったけど。相手はどんな人なの?」

「嘘よ、いないわよ」

「何言ってるの、じゃあ未婚なのね?」

「結婚はしたってば!」

「バツイチってこと?」

「一度も結婚なんてしてねーわよ!」「事実婚なの?」

「相手がいねえって言ってんじゃない!!」

 

っていう、噛み合わないやり取りを相手が疲れるまで繰り返す。

こっちも疲れるけど、「二度とこの話は話題に上がらなくなる」という点では絶大な威力を誇ります。

 

病院に連れて行かれるので、それ以外の会話はなるべく噛み合うように意識してキャッチボールをするようにしましょう。

 

 

その2

内館牧子劇場をはじめる。

 

みんな大好き内館牧子

困った時の内館牧子です。

実家に限らず、仕事でも恋愛でもパワープレイができてしまいます。

「あたしが付き合う彼氏ってみんなDVなのよね。とてもではないけれど、付き合う気なんて起きないわ。

どうしてだと思う?

お父さんがお母さんのことぶったからよ!

やめてやめてって言ってもぶつのをやめなかったじゃない。

子どもに言い聞かせるみたいに何度も何度もぶったじゃない。

それを見てきたあたしが幸せな結婚なんてできると思う?

ねぇ、あたしだけがふと我に返って幸せな人生を歩めるようになると思う?

そんなに結婚がいいものなら、お母さんはお父さんにぶたれるのが好きなのね!

今でもお父さんに理不尽な暴力を振られて喜んでるの?

そっか、それもプレイだったのね。

お母さん、お父さんにぶたれながら感じてたんでしょ?

あの時だって本当は濡れてたんでしょう?

やめてって言うのはもっとしての合図だったのね。

何度も何度も、あたしの耳にこびりつくくらい何度も言ったのはもっとして欲しかったからなんだ。

大丈夫よ、お母さん。安心して。

お父さんとお母さんがそんな変態だったとしても、あたしも同じ気持ちだから、安心して。

あたし今すっごい不幸なの!気持ちがいいの、感じるの!身体だって、普通じゃないくらいに濡れるのよ。

良かった、あたしだけが変態なんじゃないかと思ってた。あたしが変態なのは、お父さんとお母さんが変態だったからなのね。

暴力振るう人と結婚なんて考えてもみなかったけど、お母さんみたいにぶたれた後に股を開けば、あたしもいつかは結婚っていいものだって言えるようになるのね。

わかったわ、よおくわかったわ。前向きに結婚を検討することにします。」

っていうびっくり長台詞を、淡々とまくしたてるの。

DVの事実なんてあってもなくてもいいのよ。この場面には「自分が今何をどう感じてるのか」が大事なわけだから。

 

濡れる、とか、 股を開く、とか、

印象的な単語を使うとより内館牧子感が増します。

 

デメリットがあるとすれば、逆の意味で心底心配されることと、内館牧子ファンには通じないことね。

 

でも「結婚しないと不幸になる」めいた、善意なんだか小馬鹿にしてるんだかわからない心配をされるくらいだったら、命の心配、人生の心配をしてもらったほうが、親子の絆がぐっと深まると思わない?

 

 

その3

「どういう意味?説明して!」を繰り返す。

 

これは、別に実家に限らず、あたしたちがよく使う常套手段ね。

説明は求めるんだけど、まともに聞いたらバカになるから絶対に聞いちゃだめ。

ところどころ、相手が使った単語をゆっくりとおうむ返ししたり、倒置法で言い回しを変えたりした後に「続けて?」と促すのが効果的。

 

「なんで結婚しなきゃいけないの?説明して」

「(多分一所懸命説明してくれる)で、老後だって心配じゃない」

「ろ、う、ご、。ううん、気にしないで。続けて。」

「(多分一所懸命説明してくれる)子どもを持ってこそ一人前で」

「一人前、子どもを持ってこそ。ごめんなさいね、続けて。」

「(多分一所懸命説明してくれる)あなたのためを思って。。」

「あなたっていうのは、私のこと?わ、た、し、の、こ、と、を、し、ん、ぱ、い、し、て、ね。まだ続く?」

「(多分一所懸命説明してくれる)一生一人で過ごすのは寂しいじゃない?」

「そうなの、そういう考え方もあるのね。大変参考になりました。持ち帰って検討します。」

 

で、どうかしら。

デメリットは相手を怒らせることと、まともに聞いてるこっちの神経がおかしくなったら元も子もないこと。

 

 

その4

いっそ敵対関係を築く

 

年末年始、親戚が一堂に会せば子どもの一人二人はいることでしょう。

そこで伝家の宝刀です。

 

「いない、いない、いらない、ババア!」

いないいないばぁを文字ったものですが、このネタは非常によく出来ています。

 

まずはダブルミーニングですね。

・結婚していない自分をいらないババァだと卑下する。

・結婚に対して口うるさい両親を、子ども経由で「いらないババァ」と罵る

 

これだけで充分大ダメージを与えられるでしょうが、子ども相手にやるのにはもう1つ理由があります。

 

子どもにとって良くない言葉を使うことは、人間性を疑われます。

もうこれが一番手っ取り早いですね。

物心つきそうでつかない、無邪気に悪口を言える子どもを味方につけて、

「いないいないいらないババァ」を子どもに言わせたら勝ったようなもんです。

 

 

ちなみに、あたしたちの場合は、正直に(性別は伝えずに)自分に相手ができない理由を話すわ。嘘ではないもの。

 

その5

ある意味正直に話す。

 

「あたし実はDVなの。最近わかったことなんだけど、酔うと怒りっぽくなって、手をあげてしまうのね。優しい人は多少我慢してくれるんだけど、そのうち耐えられなくなっていなくなっちゃうの。」

「あたし実はすごい面食いなの。仕事してなくても依存症でも遊び人でもなんでもいいのよ、顔さえ良ければ。アイドルみたいなのが好きってわけじゃないのよ。基準に満たない人と同じ空間で一緒の酸素を吸ってると思うだけで気が狂いそうになるの。」

 

だいたい、同性愛だろうが異性愛だろうが、相手が見つからない人っていうのはどうしようもない理由があって見つからないわけで、なおかつ「この物件は人様に出せるようなものではないぞ」と思わせることで縁談の自動キャンセル機能もあるわね。(他の2つは、どちらかというと縁談キャンセルよりも、縁を切られる可能性が高い)

 

デメリットとしては、彼氏彼女がいる人は使えないってことね。

でも素敵な恋人がいるような欠点のない人だったら、結婚しなさいよって言われる苦行は受けるべきじゃない?

背負う業の深さが平等じゃない。

親と顔合わせるのがしんどかったら行かなきゃいいし、行ったからには甘んじなさいよ、と。

東京に帰ってきたら素敵な恋人が欠点のないあんたを慰めてくれるんだから、ピーピー言ってないで我慢しなさいよ。

嘘をつくその後ろめたさも、裏ではちんぽしゃぶってるっていう秘密を持つ興奮に比べたら、それも含めて前戯みたいなもんなんだから。

 

 

あたしたちは、恋人ができない致命的な理由を持たない男女を応援します!