あたしたちと同い年

生きてれば色んな人に出会う。
今年30になるあたしたちにとっては、もう世の中の人の大半が年下になってしまったような錯覚さえ覚える。

職場に入ってくるのも若い子だし、コンビニの店員も居酒屋の店員も、接点を
持つのはみんな若い子になる。
「あんたいくつなの?25?25で居酒屋のバイトなんてしてんの、将来どうするつもりなの?」みたいな、ババア丸出しなことを言い出してもおかしくない年齢になってしまった。
自分が30まで生きてるなんて思いもしなかった。
自殺でもしてるんだろうなとうすぼんやりと思っていた。

と言っておきながら、同い年の人に出会う機会も多くなった。
今年で30だもの、世の中に一人もいないほうがどうかしてる。
タメ会(同い年限定飲み会)も、24の頃は、無職で本当に何もやってない人の方が多かったくらいだ。仕事してないなんてやばいからね!アルバイトくらいしなよ!なんて人もきっと周りにいなかったのだろう。
今では仕事をしてるのが当然だし、無職になったら世捨て人、めいた強迫観念を抱いてしまう。
まともな会社で順当にいけば役職についていて当たり前という人もいるだろうし、大学出て社会に出て8年となれば仕事盛りで一番仕事が面白い時期だろう。

24から起業して社長、っていうイレギュラーなケースもあるだろうけど。

そういった強迫観念が付きまとうと、本当に世の中生きづらい。
人間は何をしたって生きづらいようになっていると自分を慰めても、夜になれば不安で眠れなくなるし、仕事をすれば突然の虚無感に仕事のモチベーションも下がる。
(常日頃、仕事のモチベーションは上げてもらうものではなく上げるもの、だとは思ってるけどね。)

まぁでも、土曜の19時だか20時だかの待ち合わせなのに「仕事が終わるかわかんない」とか「早めに仕事終われたら行ける」とか言う輩がいるのは、所謂ブラック企業で働いてるんだろうとか、約束を反故(ほご、っていうんだね。はんこ、って読んでた)してもいいようなたちの悪い人間なんだろうと思う。

変な話、一流大学を出て大手企業に勤めて結婚して子どもができて、、っていう人生を送っても人生とはなんなのか、怖くなってしまうんだろうけどね。

「私実はアルバイトなんだよね」とか「結局派遣しか仕事がないんだよね」とか言う人の話を聞いたり、世間には非正規雇用が何人とかいうニュースを見たりすると安心する。
将来きっと日本はめちゃくちゃに破綻してるんじゃなかろうか、あたしたち一人一人の命が財政を圧迫してるんじゃないか。とはいえまだ国に余裕があって面倒を見てもらえるのかもしれない。

わかんないもんだわね。


あわわ、言いたかったのは同い年が気に入らない奴が多いって話でそいつらは大抵日本語すらまともに噛み合わないって話だったの!忘れてた