あたしたちの反婚

LGBTフレンドリーとして、同性同士のパートナーシップを婚姻と同等と見なし、処遇を異性婚と同じようにする、という企業が増えているそう。

企業からしたら、そういう働きをすることによって、少なからずマイノリティ層を取り込むことができるから、費用対効果はかなりいいと思うのよね。

でも、そもそも企業が、プライベートの婚姻関係の有無によって待遇を変えるのって、どうなの、ってあたしたちは思ってる。

扶養控除とかあるかもしれないけど、そもそも1億総活躍社会なんて言うなら、扶養する/される関係からなくなるべきであると思うの。
現行の法律で甘い汁啜ってる人がいるのは、そりゃいいことだと思うけど、扶養関係にあるために働き方をセーブしてる人だっているのかもしれないし。

そもそも婚姻関係の有無によらずに、平等に(適正に)扱いを切り分ける必要性があると思うのよね。
異性愛であれ同性愛であれ、なぜパートナーを見つけないといけないわけ?一人で生きてちゃ不都合な理由なんかあるわけ?と。

もちろん、社会として国家として子どもを産み育てないといけないのはわかるけれど、それと婚姻の事実とはまた別よね。子どもいないけど長年夫婦として生きてる人もいれば、なんらかの理由で子どもを持てない人もいる。

正しい家庭のあり方、なんて絵空事を並べるのはいいけど、そのために何をすりゃいいの?

あたしたちは正しい家庭の形なんて望まない。
自分と大切な人と、自分に関わる全ての人がハッピーであればいいと思う。
そこに「正しさ」なんてのは足枷になるだけだし、正しい家庭じゃないと子どもを育てちゃいけないんだったら、その正しい家庭で正しくない家庭の分もまかなってみなさいよ、と言いたい。

不自由させるかもしれないけど、シングル男性、シングル女性だって養育はできるかもしれないし、虐待されて殺されるくらいだったらあたしたちの家の子になったほうがいいんじゃない?まぁ育児の苦労であたしたちが虐待する可能性もゼロではないんだけど。

人間を育てることにナイーブになった親から育てられた身からしたら、そのナイーブにさせたのは環境だと思うのよね。

自分自身が成功例とは言えないけど、成功じゃなかったら山に棄てて新しく作ることなんてできないんだから。

正しい家庭とか、ちゃんとした子育て、とか、成功とか、考えないで人口増やせばいいじゃない。
ダメなのかね?正しい家庭で生まれ育って、自分自身は成功だと胸を張って言える人、どのくらいいますか??