あたしたちはまるでブッセのように
ふわふわサクサクでぺろりと食べてしまえるブッセような、軽い口当たりの女を自負している。
一回セックスしたら次はあってもなくてもいい。
むしろ途中くらいから帰ってくれないかなと思う。
デートもめんどくさいからしたくないし、
連絡は自分が取りたい時に取れればいい。
寂しいとか切ないとかは、自分中心に回る感情には持つんだけど、他人を中心に寂しいという感情が回ることはない。
だからなのか、元来重たい女だからなのかはわからないけど、
「重い女」だと思われて関係が終わらせられたんじゃないか、と思うことが多々ある。
あたしたちはすぐになんでも好きと言ってしまう。
「かわいいシャツ着てるね!この色好きー!」くらいのニュアンスで、
おちんちん好き!焼きそば好き!○○さんのこと好き!と言ってしまうのだ。
ひょっとしたら重たい女だと思われてるんじゃないかと、半ばヒヤヒヤしながら、半ば安心しているあたしたちである。
終わってしまうことは、悲しく切ないことだけど、「おつかれ!」感?というか、終わってよかったね、ということですごく安心する。
お腹が減って、食べ終わって、
物足りなさというか、また食べたいなと思う気持ちと、満腹感が共存するような。
これでもっと「あたしはまたこれ食べに来たい!!全然足りない!」っていうのが恋愛感情だったら、
恋愛感情を持ってる人たちは行きづらいだろうな、と思う。
もう二度と食べれないのは惜しいけど、
食べなくても飢え死ぬことはないのだから、
ちょっとしたご馳走、くらいに思うのがちょうどいいような気がする。
ご馳走と言えば「ご馳走かよ」って言われたいんです。
頭わしゃわしゃされながら「かわいすぎるよご馳走かよ」とか、
お尻揉まれながら「ご馳走かよ」とか。
だから自分からも、人を褒める時には「ご馳走かよ」と言ったりもしますね。
ブッセのように軽い口当たりで物を言うけど、それが本当の自分だとしたら軽すぎて怖いわね。うふふ。