あたしたちの睡眠

内定が決まったことで、飲む薬を最小限にしているんだけど、眠剤を飲まなくなって以来、睡眠の質がすこぶる悪い。

夢見が悪いのよ。

すっごいディープな夢ばかり見る。

 

そのいち。

主人公は恋愛の仕方を知らないアラサーのOL、鋼鉄の女だと自分自身でも思っていて、そんな彼女に、素敵な男性が現れる。

一緒にご飯を食べたり、お茶をしたり、観劇したり、とデートを繰り返して、彼に対して強い愛情/依存心を抱くようになる。

でも劇を見終わった後に買ったパンフレットを彼にあげたはずなのに、なぜか家に置いてある。

これまでの会話でも辻褄の合わないことが多い。第三者と成立していない会話、主人公と彼と友達と3人で会う機会がない、そしていつも連絡が取れる彼氏。

主人公は気付く。彼は他人ではないのだと。私の一部であり、平凡な女であり続けるために捨てた人格の1つであると。

彼を愛しているのに、彼に触れることはできない。私は彼と恋愛をしてるつもりが、ご飯もお茶も劇も1人で見ていたのだ。まるで喜劇のように、一人で男役女役に分かれて話していたのだった。

苦悩する。私の人生を救うはずと確信した男が、この世には存在しないこと。ありもしない夢に取り憑かれて奇行を繰り返していた自分。

 

その真実を彼に打ち明けると、彼はばつの悪い顔をして、否定も肯定もしなかった。

ただ、こうなることは自然であり必然であると彼は言った。私が彼を人格として封印した経緯(彼の奇特な才能を良しとしない周囲への同調)から、彼がずっと私を見ていたこと、彼は私の全てを理解してくれて、私以上に私らしくある彼に心底惚れてしまったこと。

あたしたちは、融合する。同じ体を持つ2人の人格として、時に影響し合い、時には代役を引き受ける。

彼の膨大な知識と記憶力は私のそれを凌駕した。彼の望むままに、私は医療を勉強し法律を勉強した。

私は法律家として、彼は医者として、二足のわらじではなく「一足のわらじ」を2人で分け合って履いたのだ。

あたしたちは恋を知らないまま、完璧な人間を過ごす。

お互いの体を弄るように性欲を発散し、病める時は心の奥深くで繋がる、あたしたちはあたしたちにしかできない愛のあり方を確信し、生きていくしかないのだ。。

 

以上。

 

もひとつ。

 

私は人を殺した。やむをえない事情もあったが、罪悪感を覚えるところもあり、収監された。年齢的な所、状況的な所を見ても3年を待たずに出所をした。

被害者遺族は私を罵倒し、出所を拒んだ。私は必死に出所できるように計画したが、それでも3年はかかった。被害者遺族には悪いけれど、私は生きているから、太陽の下で生きたいのだ。

 

まるでこの3年間眠り続けていたかのように、ふと目を覚ますと外の世界に出られた。ふいに、自然な風の香りが私を迎えた。

私は仲間の元へと戻ったが、仲間が全て私の凱旋を喜ぶわけではなかった。

私を受け入れないか、受け入れるのか、仲間は二分し、対立した。

アマゾネスのあたしたちは、森で歌い川で水を浴び、ありのままの自然を生きた。お互いに邪険にしながらも、殺し合いをすることもなく、どこかお互いに蔑むように、背を向けあって生きていた。

私は残った数人の仲間と、街におりてはローソンで買い物をしたり、道路を渡りながら踊って男に声をかけてみたりして過ごした。

川には毒が流れ、あたしたちはかつての仲間と対立し、お互いに破滅を望んだ。

あたしたちは分かり合えないのか、模索したまま、かつての仲間と同じ世界に、じんわりと殺し合いながら、そして殺し合うこともなく、太陽の下を生きている。

 

以上。

 

なんか、夢の設定なり話の流れなりが、ディープすぎて、ちょっと、朝起きるとお腹いっぱいでどっと疲れてしまう。

 

これって眠れてないのかね。。

もしくは何らかの予兆?夢占い的なこと?

 

あたしたちはぐっすり眠りたいだけなのに、2〜3時間に一度は目が醒めるしな。

完全には良くなっていないってことかもしれないけど、眠れなくていいから夢は見たくないわ。せめてもっと軽い内容の夢が見たい。。