あたしたちの癒やし
適応障害を患った。
患った、と言っていいのかよくないのかわからないけど、仕事をするのが苦痛で苦痛で、仕事のことを考えるだけでナーバスになって吐き散らして、全身が固まって動けなくなった。
2ヶ月で早々にギブアップ宣言したら、もうちょっとがんばってみて、と言われて2週間続けたけど、日に日に体調が悪くなった。
毎朝吐いて、シャワーを浴びながら吐いて、歯を磨きながら吐いて、煙草吸って吐いて、出勤前に吐いた。
週末になっても生きた心地がしなかった。吐いてばかりでご飯が食べられなくなった。リバウンドしたのに、あっという間に元に戻った(つまり、痩せた。)
もう無理もう無理!ってなって、逃げるように仕事を辞めた。退職届は1ヶ月後にしたけど、その次の日から出勤できず、退職日を前倒しにした。
甘えなんじゃないの?っていう考えは一切なかった。
むしろ適応障害で検索して「甘え」がサジェストされたのがびっくりしたくらい。
それくらい吐いて苦しんで、体を動かせなかった。おにぎり一個でも全て戻してしまって、日に日に衰弱していく私が甘えだとは思えなかった。
あー、こうなってしまったか、と当時は思ったわ。悪い予感が的中した、というか。
仕事ができないのも、人の言ってることがわからないのも、集中力がないのも、注意されるのも、一度言われたことが直さないのも、全て私がバカだからだと思った。
私がバカで無能だから、この職場にしがみつかないと一生どこでも雇ってもらえない、と思った。
でも、なんとか自尊心を取り戻せたのはこれまでの人生、仕事を一所懸命やって評価されてきたから。そうじゃなかったら、辞める選択肢もなかったかもしれない。
死ぬしかない、と思っていたかも。
(とはいえ、今回私は自殺衝動があったから、死ぬことしか考えられない時期もあったけれど。)
今も、ちょっとしたことで、当時の記憶を巻き戻してしまうことがあるけど「知るか、バァーカ!」と思えるようになった。
私は元々、自殺願望というか、死生観が「死にたい」寄りであると思う。
生まれてから、「あたしなんにもわかりませェ〜〜ん!!」って顔してたら生きていける若くてピチピチした頃が人生最骨頂で、それからは死ぬまでの下り坂一直線。
もちろん、女性は子どもを産む(人類として、雌としての)役割が少なからずあるのかもしれないけど、男として生まれた私は、別に人類繁栄に貢献しなくてもいいあぶれ者だから。
※女性はみんな子ども作らなきゃ!ってわけじゃなくて、何か大きな意思?(神様?システム?)みたいなのが計画的に動物を作ったとしたなら、種の存続、繁栄、というのは役割としてあるだろう、って話ね。私のタネは人類繁栄のために残してはいけないと思うから、そう思う女性もいるし、そんな誰かわからないもののために貢献しなきゃいけないの?って人もいると思う。
一時の、ほんとに辛くてやばくて死のうと思った時期は過ぎたけれど、でもそう思ったら正常な私って、まともな私って、元々の私ってどんなだったっけ、と思うようになって。
今はつらくない、と言えば嘘になるけど、じゃあ元々はこうじゃなかったの?と聞かれれば、元からあたしってこんなのよ、という節もある。
そういうのも含めて、まだ病気が続いてるのかもしれないわね。
当時はほんとに信じられないくらい何もできなかったから、
今は、チェックリストにきちんとチェックを入れられることが幸せなことのように思える。
シャワーを浴びる。
歯を磨く。
服を着替える。
トイレに行く。(アイドルだからしないけど。。)
喉が渇いたら水を飲む。
ご飯を食べる。
吐かない。
死のうとしない。
寝ころんでないで、座る。
外に出る。
友達に会う。
ゲームをする。
本を読む。
遊びに行く。
オナニーをする。(アイドルだからしないけど。。)
ほんとに、何もできなかったのが怖かった。
水を飲んでも吐いてしまうし、水を飲むために立ち上がれないから、喉が干上がって飢えを感じる、とか。
トイレに行かなくて、ベッドの中で粗相をしてしまいそうになる、とか。(結局、私の深すぎる膀胱のお陰で難を逃れたけど。)
今は色んなことができるようになってきていて、だからこれを病気と言うのね、というのがわかってきた。
とは言えまだ、何かのきっかけで背中を押されたら、一歩踏み外してしまいそうで、そんなわけで、1〜2週間は療養をする予定です。
時間が解決してくれるといいけどねぇ。