あの子になりたいあたしたちへ
年の瀬になるとちょいちょい「ノンケに生まれたかった」めいた呪いを目にしますね。
ノンケでしか得られない幸せ、なんだそうですよ。
(ツイートが消えたのか探し方がよろしくないのか、ご本人は見つけられませんでした。)
それについては、かなり前のあたしたちのbotが一刀両断していて、
----------
ホモが治る薬ったって、30年生きて今更ホモを辞めたって取り返しつかないわよ。マリオカートだって六位から突然一位になんかなれないのに。タチになれる薬?飲むわ
----------
ということなのよ。
例えそれがもし現実になったとしても、人生やり直した方が手っ取り早いわよと。
とは言っても、実際に年末になったら実家に帰って周りは結婚出産で幸せそうにしていれば、
自分の人生はなんだったんだろうって思いますよね。
あたしたちも、つい昨日温泉旅館に泊まりに行ってたんだけど、近いことを感じましてね。
仲居さんがね、男たちには「お兄ちゃんさぁ!」とか「お兄ちゃんたちぃ!」とか呼ぶけど、
同じ年齢くらいのお父さんには「パパさぁ!」「パパたちねぇ!」って声かけるのね。
あ、あたしたちって一生この人たちから「パパ」と呼ばれることはないんだ、って思ったの。
ママはほら、いつかなれるかもしれないし(子ども苦手だからなりたくもないけど)
別の意味でのママだったら、もうなってるようなもんじゃない?
あーそうそう。異性愛が当たり前の世界ってこうなんだわ、っていうのをね、ちょっとだけ思いまして。
好きなことをして生きてると、気がついたら周りには同性愛者か30過ぎて何かがコジれてる人ばっかでさ。
コユヒロ離婚とか「離婚する権利は異性愛者にだってあるじゃん!」っていう世界に住んでるから何とも思わないけど、あたしたちがいない世の中では、全然そうじゃないんだよね。
異性愛者の持ち物である「世の中」を、同性愛者とかはみ出し者が、住まわしてもらってる、ようなさ。
気持ち悪いよね!異性愛者の特権!プリロガティブ!
そりゃブリトニーだってプールに浮かんだ車のボンネットの上でクネクネ躍るわけですよ。
でもそれで誰かが命を落とすわけじゃないし、
異性愛者が同性愛者になることだってないわけ。
もちろん、あたしたちのとびっきりのフェラチオは性的指向関係なく虜にしてしまうけど。
またいつも通り取り留めなくなってしまった。
同性愛/未婚/処女/日本人まぁ言い出せばキリがないけど。
「世の中に住まわしてもらってる人たち」は、肩身が狭い思いをしているわけよね。
でもさぁーー。しょうがなくない??
他人を羨んで自分の生まれを呪って、別の誰かになりたいって思いながら生きてきたけど、
結局自分以外の何者にもなれなくなかった?そんなことない?
人並みにオネェとか隠しても、どこかギャルみたいな語尾になっちゃったりしなかった?
本人にその自覚がないだけ?
ないものねだりっていうか、そうじゃない人はそうである人を羨むけど、
そうである人がそのことに固執するパターンって最低じゃない??
カチンとも来ないけど「東京に住んでても江戸っ子ではないんでしょう?(=3世代東京じゃない移住組ってことね)」とかさ。
そんなことに固執してるのはロクでもない人しかいないんだから、あたしたちだってそんなこと考えないで生きていけばいいのに。
必要でないから与えられなかった、とするなら、自分に栄養を与えてあげることのほうが大事なことよ。
追記追記!!
別に泣き寝入りしましょうやなんてことはこれっぽちも思ってなくて、
戦うか呪うかしかないなら、第3の手段があればいいのにな、くらいの気持ちでいます。
あたしたちがあたしたち然としているだけで、戦いなのよ!